【Pintu masuk(港南台)】

ピントゥ400今回のレビューはフリーのセラピストさん。自分の店舗を持たず、主に自宅出張やレンタルサロンで活動しているセラピストのことだ。女性専用で自宅をサロンにしている独立系の人はよく見かけるけれど、メンズも受けるとなるとそれほど多くはないのかもしれない。

そのサロン名は「Pintu masuk(ピントゥ マスック)」。港南台をメインにしているが、横浜や藤沢でも利用できるとのこと。まずは電話をしてみた。数回のコールで「はい、お電話ありがとうございます」と、やわらかい声の女性とつながった。そのセラピスト・小川さんだ。当然ながら受付もすべて1人なのだから、施術中などは電話応対ができないので留守電になるかもと思っていた。

ところで、フリーセラピストのイメージとして、「高いスキル」と「ベテラン」というキーワードが思い浮かぶ。施術スキルはもちろんのこと、経営のことやフットワーク(ブッキングや移動)までこなさなければならない。つまりは豊富な経験を持つ=ベテランというイメージ…が強いのだが、はてさてどんな人?

港南台駅近くのその指定サロンはちょっと不思議な空間だった。ここは“レンタルサロン”なので外観や環境の細かな描写は割愛するが、入り口の前に立ちインタフォンを押すのに若干の戸惑いを覚えたことだけを記しておく。「あれ、ここか…?」

インタフォンを押し、少々の間がありドアが開く。そして「こんにちは」と笑顔の女性が出迎えてくれた。この瞬間の印象は「え?この人?」。……ベテランというイメージではなく、若くて、華奢で、美しいのだ!思わず「小川さんですか?」と聞いてしまった。もちろん答えは、「はい、そうです(美笑顔)」。

案内された8畳ほどのフローリングに脚付き施術ベッドがデンと置かれ、ガムラン系のBGMと装飾や調度品がバリのリゾート感を醸し出している。これはこれで好きなのだが、このセラピストさんの施術はやっぱりバリニーズなのだろうか…。そういえばサロン名である「Pintu masuk」はインドネシア語で「入り口」のことだとHPにあった。ただし、コンセプトやメニューにも具体的な施術内容は書かれていない。

コース説明とカウンセリング、カルテ記入。そしてアロマの選択。14種類のアロマオイルを用意しているが、カウンセリングで腰とふくらはぎを重点的にお願いしたら、「筋肉疲労に良いブレンドしたものがあります」とのこと。その内容はラベンダー、芳樟(ホーリーフ)、ローズマリーのブレンドで香りも優しいフローラルなもの。それに決定。

選んだコースは「アロマボディトリートメント60分」で7,500円。うん、安い!

紙パンツに履き替えバスローブを羽織り、5分ほどのフットバスから。足をふいてくれる時に、ちょいリフレも有り…ここで気がついた。この人、指のチカラが強いぞ!…ん、手もデカくないかい?

バスローブを脱ぎベッドにうつ伏せ。全身にタオルを掛けほぐしからスタート。背骨のラインや腰、足をほぐす程度の圧だ。が、私の体調(筋肉の張り)を探っているようなタッチに感じるが、定かではない。

そして、ここからアロマトリートメント。ふくらはぎから丹念にオイルを塗りながらマッサージ。やはりタッチは強い。最初に「強さはどうします?」と聞かれたので、「普通で」とお願いしたのだが、正直『これで普通?』と思ったくらいだった。もちろん、強さ加減を聞いてくれるのでリクエストすればいいのだが、このまま任せてみようと思ったのだ。そして…この勘が当たった。

ふくらはぎのあと、くるぶしをケアしてアキレス腱に。そこを指でグッと押し、そのまま真っすぐヒザ裏までググググーッ!とプッシュ。ここで、「イててててっ」と声が漏れてしまった。

ピントゥ2「足がむくんでますね。ここが痛いのはその証拠です。かなりお疲れですね。少し弱くします?」
とってもやさしく話しかけてくれる。思わず振り向き小川さんの顔を見る…すてきな笑顔に遭遇する。

「いいえ、大丈夫、です」

はっきり言うが私はMではない(笑)。その瞬間は確かに痛かったが、それもすぐに治まりスッと軽くなったように感じたのだ。強いだけではない何かがある。それを見つけるべく施術に集中することにした。

続いて、太もも→肩→背中→腰をしっかりマッサージ。右の肩甲骨から背骨のラインの右側に沿って上から下へトリートメント。わき腹を丁寧にケアして再び足に移動。前腕でのふくらはぎのトリートメントも織り込まれる。そう、ロミロミやバリニーズの特徴。だがこれは滑らかなタッチで痛さはなくとても気持ちがいい。「小川さんは、バリニーズですか?」と聞くと、「バリニーズとロミロミのミックスでしょうか?だからオリジナル手技かもしれません(微笑)」

小川さんが取得しているディプロマ(資格)は、AAJ認定アロマテラピーアドバイザー、RTAリフレクソロジスト、HYRエステティックスクール・フェイシャルエステティシャン。それにロミロミ、スウェディッシュ、アーユルヴェーダ、そしてもちろんバリニーズのキャリアがある。この若さでこのスキル…只者ではなかった!

そのあと左側の肩甲骨から背骨&わき腹と、背面はくまなくトリートメント。特に、わき腹や腰はリズミカルでリンパを流すような施術。これはリンパドレナージュのタッチではあるが、それにしてはちょっと強い。そこを尋ねると、「リンパマッサージに近いかもしれませんね」と小川さん。

ピントゥ3その時、考えていた“強さ”の表現に思い至った。“強い”より、“深い”というイメージなのだ。これはあくまでも私の感想ですが…ぜひ、このタッチを体感してみてほしい。彼女の施術は“リラクゼーション”を主体にしたものではないですね。普通のリラクゼーション系マッサージでは満足できなかった頑固なコリに悩む人にはお勧めです。もちろん、“癒し”を求める人でも十分に満足できるスキルがあるし、小川さんと対面しているだけで癒されることだろう。今までの“ベスト3”に入るセラピストさんです!

最後に仰向けになって足先から太もものケアで終了。60分でも十分に堪能できるが、90分以上のコースなら、デコルテや腕のケアもあるそうだ。当然だが回春などまったくない、健全なセラピーである。

「ピントゥ マスック」は“入り口”かもしれないが、二度と出られなくなるサロンかもしれない(笑)。こういうセラピストさんと出会える幸せが、エステ通いのメンズたちの願いなのではないだろうか。激奨!

◆体験日:2009年11月
◆体験コース:「アロマボディトリートメント60分」¥7,500-

※サービス内容や料金などはサロンHPや電話等でご確認ください。